私はほぼ毎日、営業車を運転して客先のもとへ訪問していますが
10年以上営業マンとして運転を続けてきた中で、数え切れないほどのあおり運転に遭遇してきました。
・あおり運転されたらどうするのが正解か知りたい
・運転初心者だけどあおり運転されるのが怖い
・後続車に詰められたりして威圧されたりすることが多い
・あおり運転をされない方法が知りたい
近年、悪質なあおり運転に起因する事件、事故が多発し、社会問題となっており国としても見過ごせない状況となりました。
こうした事態を受け、2020年6月には、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ「改正道路交通法」が衆院本会議で可決、成立し、同年6月末に施行となり現在に至ります。
このように、あおり運転は過去よりも厳罰化されましたが、それでも未だにあおり運転をする車は後を絶ちません。
さて、私は東京都内を担当するメーカーの営業マンとして、10年以上、毎日営業車を運転しています。
営業車を運転していると、客先の場所によっては長時間運転することも多く、交通量の多い国道などで、あおり運転に遭遇することも多々あります。
少なくとも週に2回は、車間距離を異常に詰めるといった軽度のあおり運転をされます。
車間距離を異常に詰めてくるのは、完全に意図的な行動で、完全なあおり運転です。
会社の看板を背負った商用車だったら反撃してこないだろうと思ってるんでしょうね。
なお、私の乗っている車種はトヨタ・プロボックスです。
私も含め、多くのドライバーは、あおり運転をされると精神的に大きなストレスがかかります。初心者だったらなおさらですよね。
場合によっては車の運転をやめてしまう人もいるかもです。
でも、大丈夫です。
私も最初の頃はビクビクしていましたが、そのうち慣れて、今では簡単にあしらうことができるようになりました。
というわけで、10年以上毎日営業車を運転し、数え切れないあおり運転に遭遇した私が、運転初心者からベテランまで、誰でも実践できる定番の対策をお伝えします。
あおり運転への対策
あおり運転(あおりうんてん)とは、道路を走行する運転者が、運転中に他の運転者を煽ることによって、道路における交通の危険を生じさせ、通行をみだりに妨害する行為の総称である[1]。
日本においては2020年6月30日の改正道路交通法及び施行令により、幅寄せや急な加減速等、10種の危険行為を対象とした「妨害運転罪」が新設された。違反点数は25点、もしくは高速道路上で相手車両を停止させるなど「著しい交通の危険を生じさせた場合」は35点と、交通違反のうち一般違反行為としては最も重い処分が科せられる。wikipediaより引用
10年以上営業車を運転してきた私の実感として
あおり運転に対して、特別な対策というものはありませんが、鉄板の対策というものがあります。
あおり運転をされると腹が立つかもしれませんが、基本的に、相手のペースに巻き込まれないことが重要です。
心を落ち着けて冷静に対応すれば大丈夫。
✔感情的にならない
あおり運転に遭遇したとき、怒りや恐怖を感じることは自然な反応ですね。にんげんだもの。
でも、感情的になったら負けです。
感情に任せて万が一ケンカとか始めちゃったら、さらに危険な状況を招く可能性があります。
あなたも相手も警察行きです。
本来警察に行くべきなのはあおった方なのにです。
争いは同じレベルの者同士でしか発生しません。
上の立場から状況を俯瞰すると冷静に対応できますよ。
✔道を譲る
後ろから車間距離を詰められていると感じたら、相手に先に行ってもらうのが最善の方法です。
とりあえず、まずは一旦落ち着きましょう。
その上で、道路の左はしに車を寄せ、相手に先に行ってもらうのがスマートでベストな対応です。
なお、配送期限いっぱいいっぱいで余裕のない運送ドライバーも結構な確率で車間距離つめてきます。
彼らには優しい気持ちで積極的に道をゆずって差し上げましょう。
詰められてあおられたら誰でも腹が立つし怖いですが、自分の安全を最優先に考えて対応しましょう。
あおられても無視する
あおり運転をされても、焦らず、気にせず、交通の流れに逆らわずにそのまま無視して普通に運転しましょう。
大体の場合、そのうち飽きて勝手に追い越していきますよ。
とはいえ、たまに粘着してくるドライバーがいます。
前に入られて急ブレーキや妨害をしてきたら警察の出番です。後ほど説明します。
✔路肩に駐車する
安全な場所があれば、路肩に駐車し、相手の車をやり過ごすことも有効です。
焦らず、安全な場所を選んで停車しましょう。
なお、停車する10秒前くらいからのハザードランプの点灯は必須です。
✔店に入る
万が一、しつこく粘着されるような状況になった場合は、コンビニやガソリンスタンドなどの人目のある場所に車を止めると安全です。
さすがに店舗の駐車場まで追いかけてはきませんからね
第三者の存在が、相手の行動を抑制することにつながります。
✔後部ドライブレコーダーを設置する
後方からのあおり運転を記録するために、後部にもドライブレコーダーを設置することをおすすめします。
これにより、万が一追突されたりした場合には証拠として使用できるので、あおり運転ドライバーに対して抑止力にもなります。
チューリッヒ保険会社が2023年6月に実施した、全国のドライバー2230人を対象にした実態調査では、「あおり運転をされた経験がある」と答えた人の割合が約半数の53・5%に上った。
調査開始時の18年(70・4%)からは減少している。また、同調査によると、あおり運転の証拠を記録できるドライブレコーダー(ドラレコ)を約半数の51・5%が利用。
ドラレコの普及によって、あおり運転が「減少すると思う」と回答した人は66・3%に上った。さかい妙子 練馬区議会議員HPより
ドラレコの普及によってあおり運転が減少したと感じる人は多いみたいですね。
予算がなければダミーカメラでも全然大丈夫です。
相手はカメラが本物かダミーなのかなんてわかりません。
自分の行動が撮影されてると感じるだけで抑止力になりますから。
✔ドライブレコーダー稼働中シールを貼る
「ドライブレコーダー稼働中」のシールを車の後部に貼っておくことも有効です。
ドライブレコーダーの存在をアピールするだけで十分です。
護符とかお守りみたいなもんですね笑
ダミーレコーダーと合わせて使用すれば最強です。
✔警察に通報
あおり運転を平和的にやり過ごそうとしても、しつこく粘着してくるドライバーもいます。
前方から急ブレーキをかけてきたり、蛇行・幅寄せなどの超危険な走行妨害をして来るケースも実際にあります。
道を譲ったり無視では対応できないレベルの煽りですね。
その場合は、躊躇なくに警察に通報しましょう。
自分の安全を最優先に考えることが重要です。
停車する際にはハザード
✔高級車に乗る
あおり運転をしてくるドライバーは、イキりたいだけの小心者がほとんどです。
高級車に対してはイキれないので、高級車に対しては基本的にあおることはしません。
高級車に追突したら修理代も高くついて後々面倒なので、そのへんはきっちりと判断してるようです。
ですので、お金がある、かつ煽り運転をされたくない人は高級車に乗るのがベターです。
私は義実家に大型SUVを借りることがあるのですが、その車に乗ってる時にあおり運転される事はほぼないです。
営業車に乗ってるときとは大違いです。
サンデードライバーは車間を詰めがちなので気をつける
土日にしか車を運転しない、いわゆるサンデードライバーは運転に不慣れな人が多いです。
知らない道や交通量の多い道だと、軽いパニック状態になって、前の車についていこうと必死になっているのを見かけますね。
その結果、前方の車との車間距離を詰めがちになります。
前を走る車からすれば、追突される危険もあるためちょっと怖いですね。
サンデードライバーに対しては、様子を見ながら距離をとり、やり過ごしましょう。
やってはいけない、あおり運転のトリガーとなる行動
あおり運転をする側が100%悪いのは当然ですが、あおられる側の行動にも問題がある場合があります。
こちらに自覚はなくても相手は嫌がらせと捉えることがあり、あおり運転される原因となります。
以下の行動をしないよう気をつけましょう。
✔危険な割り込みや急な車線変更
後方を確認せず、急な割り込みや車線変更をするドライバーがいます。
急な割り込みと車線変更をするのは私の体感上
高齢者と初心者、サンデードライバーに多いです。
急な割り込みと車線変更は、後続車にとって非常に危険な行為で、追突事故の原因となります。
正直、私も危ない思いをしたことが何度もあります。
カッとした後続車のドライバーにあおられる恐れがあるので、これは絶対にやめましょう。
✔クラクションを鳴らす
逆に、急な車線変更や割り込みをされてヒヤッとする事ありますよね。
私もあぶなっ!!ってなることはしょっちゅうです。
イラッとしてクラクションを鳴らしたくなる気持ちはわかります。
でも、変な運転をしてきた相手にクラクションを鳴らしたくなってもグッと我慢しましょう。
なぜなら、クラクションを鳴らされると逆上するドライバーがいるからです。
実際、あおり運転は、クラクションを鳴らされたことに腹を立てたという理由で発生することが多いみたいです。
怖すぎ・・
不用意にクラクションを鳴らすのは絶対にやめましょう。
✔詰めらたから加速する
あおり運転をするドライバーに対し、引き離そうと加速するのは良くないです。
あおりドライバーを余計にヒートアップさせちゃうからです。
スピードを上げれば上げるほど
相手も負けじと追いつこうとしてきます
あおり運転をするドライバーは、まるで逃げるものを追いかける犬のような習性があります。
また、スピード違反や事故にもつながるので危険です・煽れれても加速せずに別の方法でやり過ごすのがベターです。
✔急ブレーキをかける
あおってくる車に対し、急ブレーキで反撃しようとするのは絶対にNGです。
なんだコイツ、急ブレーキかけてビビらせてやりたいな
そんな事をすればあなたが捕まっちゃいます。
車間距離が激詰まりな状態で急ブレーキをかけると後続車に追突され、相手もあなたもケガします。
あおり運転の被害者のはずのあなたが、加害者になっちゃうので、腹がたったとしても急ブレーキは絶対にやめましょう。
✔制限速度未満で走行する
制限速度未満で走行し交通の流れを阻害している車は結構あります。
運転に不慣れなドライバーや、高齢者に多いです。
前の車遅すぎるぞ・・何やってんだよ・・
ってイライラされてます。
時間に追われているドライバーもたくさんいますし、当然車間距離は詰められます。
慣れない運転で怖いのはわかりますが、渋滞の原因となったり、後続車に迷惑がかかってしまいます。
制限速度未満で走行しないよう注意しましょう。
まとめ
あおり運転は大事故につながる危険極まりない犯罪行為であり、絶対に許される行為ではありません。
が、車を運転している以上、安全運転しようがしまいが、あおり運転をしてくるドライバーは必ず現れます。
あおり運転は基本的に必ずされるものと考えたほうがいいでしょう。
大切なのは、あおり運転に遭遇しても焦らず・騒がず・落ち着いて、冷静に対応することです。
また、あおり運転を極力されないために、相手を刺激しないように安全運転を心がけることが大事です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント