住居は持ち家がいいのか賃貸がいいのかは、長年議論されていますね。
たいてい、金銭的にどっちが得か損か、みたいな部分だけがクローズアップされがちですが、もちろんそれも大事です。
しかし、持ち家・賃貸、それぞれのメリット・デメリットは、お金以外のことも考える点がたくさんあります。
持ち家か賃貸、どちらがいいかは、金銭面だけでなく自分のライフスタイル、性格や価値観などに合わせて選ばないと、のちのち苦労します
※ちなみに持ち家とは今回は一軒家のことを指してます。
そこで、持ち家と賃貸、両方に住んだことのある私が、【お金以外の】それぞれのメリット・デメリットについてお伝えしたいと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。
持ち家(一戸建て)のメリット
✔部屋が多い・家が広い
持ち家一戸建ての最大のメリット、それは広さです。
一戸建てはほとんど2階建てや3階建てなので、マンションより部屋数も多くその分広いです。
そうすると家族一人ひとりのプライバシーも守られるし、子供部屋も与えられるし、賃貸マンションより快適な生活空間が得られます。
✔不動産のオーナーになれる
賃貸の場合は、働けなくなったとしても、基本的に一生家賃を払い続けなければなりませんが、持ち家は、ローンの返済後は自分の所有物になります。
さらに、人に貸して不動産収入を得ることも可能です。
また、老後、収入が激減したとしても最悪雨風をしのげる場所ができます。
✔家族も子供ものびのび過ごせる
小さい子供はバタバタしたり騒ぐものですよね。子供を制御するのはそもそもムリです。
しかし、賃貸マンションで子供が騒ぐと、特に下の階からのクレームが多発します。子供が小さい頃は我が家もそうでした。
というか今でもそうですけど・・・
近隣へ配慮するあまり、子供を必要以上に叱ってしまうこともありました。自分自身も音に必要以上に敏感になってしまって、かなりギスギスしていましたね。
特に夜は子供に注意することも多くなり、そんなとき、もっとのびのびと育てたいなぁ・・と思うことありました。
その点、一戸建てであれば、子供が多少騒いでも、騒音をそれほど気にしなくて済み、精神的にもラクですね。
持ち家(一戸建て)のデメリット
✔ローンの返済に苦しむ
ローンと言っても、借金と同じなので、病気とか解雇で返済できなくなるかも・・という不安がつきまといます。
収入が減れば金策に走り回らなければなりません。差し押さえされます。天変地異で壊れてもローンは待ってくれない。
ローンと言っても借金みたいなものなので、家がなくなっても返済を滞らせることは許されないのです。
また、会社が辛くて辞めたくても、ローンの返済のためにと、ムリをして働き続けている人も多いでしょう。その結果、身体や精神を病んでしまう人もいます。
✔ほぼ一生、そこに住むしかない
ローンで家を購入してしまうと、他の地域に住むという選択ができなくなります。
また、建てたあとにその土地のの公害リスクや土壌汚染が判明しても簡単にはそこを去れません。
また、近隣住民ガチャでもハズレを引く場合があります。
厄介なモンスター隣人がいてもすぐ引っ越すのはほぼ不可能で、我慢するしかありません。
転勤
せっかくマイホームを購入しても、企業によっては転勤があります。
転勤先の住居に家賃補助がない場合は、家のローンと転勤先の家賃を二重に支払う必要があり、経済的に大きな負担となるでしょう。
また、なぜか家を買った直後に転勤の辞令が出る、などということも多いっぽいです。悪意を感じますね笑
賃貸のメリット
✔好きな場所に住める
賃貸であれば、地方にしろ海外にしろ、自由にどこでも借りれます。
例えば、近いうちに起こるであろう大震災で、仮にマンションやアパートが壊れて住めなくなっても
仕方ない、じゃあ別のところに移ろう
が出来ます。
とにかく身軽なのが最大のメリットです。
収入の増減に応じて柔軟に対応できる
収入が減ったら家賃の安いアパートにに住めばいいし、子供が成長したら大きいところに、あるいは子供が独り立ちしたら狭いところに住めばいい。
賃貸であればライフステージや収入の増減に応じて住む場所を選択できます。
常に新しい物件を選択できる
持ち家は年を重ねるごとにメンテナンスなどの維持管理のコストが増え、家もどんどん古くなってきます。
でも一戸建てのリフォームや建て替えには大金が必要となり、簡単にはいきません。
一方、賃貸であれば、物件の選択肢が豊富にあり、お金が許せば最新のマンションにだって住めます。
賃貸のデメリット
一生家賃を払い続けなければならない
住宅ローンは払い終えればなくなりますが、賃貸住宅の家賃は住む限り一生払い続けなければなりません。
定年やケガ、病気で家賃を払えなくなるリスクはもちろん、老後も家賃を払い続けなければなりません。
敷金・礼金と更新料がかかる
地域によりますが、賃貸住宅を借りる際には敷金礼金、あと更新料というものがかかってきます。
意味不明な制度ですが、日本に根強く残っています。
賃貸マンション・アパートの部屋を新しく借りるときには【敷金】と【礼金】をそれぞれ家賃の1ヶ月から2ヶ月支払うのが一般的です。
【敷金】は退去時の部屋の原状復帰に充てるものであり、部屋を使っていれば退去時に何割か戻ってくるのでまぁ納得できますが、【礼金】ってなんなんだよって思います。
家を貸してもらうのはありがたいけど、礼ってオーナーも借り主もお互い様なんじゃですかね。意味不明で納得いかないですね。
また、2年に1回、賃貸契約を更新するという名目で、【更新料】もかかります。
更新料は表向きは不動産屋の事務手数料とか言われますが、家賃の一ヶ月分もかかりますかね。これまた意味不明で納得いかないです。
騒音問題
賃貸マンション・アパートで悩む人が多いのが騒音です。騒音問題は賃貸マンションの大きなデメリットです。
安いマンションは壁が薄いので、極端な話、隣室のトイレを流す音が聞こえたりします。
ちなみに、私の場合は子供が小さい頃、騒いだりドンドンするのをよく注意していました。
でも、子供におとなしくしろと言ったってムリですよね。リラックスできるはずの家では誰にも気兼ねせずに思いっきり羽を伸ばしたいですよね。
自分も家族も快適に過ごすにはやはり一軒家が最適だと思います。
マナーの悪い住人がいる
住人全てがマナーのいい人とは限りません。
ゴミ出しのルールが守れなかったり、自転車置き場の使い方が悪かったりと、ルールを守れない住人がいる場合、不快な気分になることも多いです。
まとめ
持ち家も賃貸も、それぞれのメリットとデメリットがあります。どちらが良いかは単純には割り切れません。
ちなみに、私は賃貸派です。
なぜなら、住宅ローンという大きな借金はしたくないし、返済できなくなったらどうしよう・・という不安を抱えながら働くのはキツイからです。頭金とかで大きなお金が出ていくのもイヤですね。
もちろん家族と快適に過ごしたいから、絶対に一戸建てが欲しいし、ローンがあるから頑張れる!という人もいるとは思います。
持ち家位・賃貸の金銭的なメリット・デメリットももちろん大きいですが、それだけでなく、自分の直感や考え方、性格も含めて考える方がいいでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント